





金型メンテナンス方法の一例
クリピカエース [ソマックス株式会社オリジナル洗浄方法]
特長
専用洗浄液+電解洗浄+超音波洗浄の相乗効果で、金型に固着した油汚れや樹脂から発生したガス焼け、可塑剤などの腐食性物質の焦げ付き成分を短時間で完璧に剥離・除去する、ソマックス株式会社のクリピカエース洗浄方法です。
【メリット】
・金型にダメージを与えない。
・誰でも同じクオリティで再現可能な洗浄清浄度。
・複数個を一度に洗浄可能。
・樹脂成形金型やゴム成形金型、シボ面、レンズ成形金型、導光板成形金型などの精密部品も洗浄できる。
【デメリット】
・金型を分解する必要がある。
・洗浄液の管理が必要。
手作業によるメンテナンス
特長
パーツクリーナーを用いてブラシやヘラ、サンドペーパーなど手作業で金型表面を掃除する方法です。
【メリット】
・細かな部位まで目視で確認しながら掃除できる。
・単純形状のパーツ向き。
【デメリット】
・作業者の熟練度に左右される。
・洗浄作業ムラや人為的ミスのリスクがある。
・パーツクリーナーに含まれる有機溶剤には身体に影響を及ぼす危険性がある。
・時間がかかる。
超音波洗浄機
特長
超音波の微細な振動によって汚れを剥がし落とします。
【メリット】
・非接触で洗浄することができる。
・手作業でつけるような大きな傷をつける心配はない。
・機械が洗浄するので、洗浄中に他の作業ができる。
【デメリット】
・洗浄液の管理、産業廃棄物(廃液処理)が発生。
・超音波の周波数や洗浄時間を適切に設定しないと金型にダメージを与えてしまう。
・総務省に届け出ないといけない場合がある。
・金型の分解が必要。
・ガス焼けやPPS等、取れない汚れがある。
ブラスト洗浄
特長
ショットブラスト、サンドブラスト、ドライアイスブラスト等様々なブラスト区分があり、クルミ、サンド、ガラスビーズ、ドライアイス等の研磨剤を高速でぶつけるメンテナンス方法です。
【メリット】
・金型の分解が不要。
・スクリューや大型の金型もメンテナンスできる。
・ドライ掃除のため乾燥不要。
【デメリット】
・ランニングコストが掛かる。
・ドライアイスは保管が難しいため計画を持ってメンテナンスする必要がある。
・騒音のリスクがある。
・組んだままの場所の汚れは落とせない。
・小さなパーツや穴の中、複雑形状には不向き。
・サンドブラストの砂に含まれるシリカ結晶(二酸化ケイ素)は人体に影響を及ぼす危険性がある。
・研磨技術の応用で金型表面を傷める可能性がある。
・周囲に飛散し職場環境の管理担当者が必要。
スチーム洗浄
特長
高温のスチームを利用して汚れを浮かせて除去する掃除方法です。
【メリット】
・洗浄液を使わない。
・100℃以上の蒸気を使うと除菌することができる。
・金型の分解が不要。
【デメリット】
・高温の為、小さなパーツを持って洗浄できない。
・組んだままの場所の汚れは落とせない。
・油汚れを、薄く引き伸ばしているだけで完璧には取れない。
・成形機に付けたまま洗浄すると、金型が錆びやすくなる。
・複雑形状や溝の中、穴の中の汚れには不向き。
レーザー洗浄
特長
レーザー光を用いて、表面に付着した汚れやサビ等を加熱し瞬時に蒸発除去する掃除方法です。
【メリット】
・酸化物、腐食、塗料、油、粉塵、電解質などの汚染物質を除去することができる。
・ドライ掃除のため乾燥不要。
・洗浄液を使わない。
・廃棄物がほぼ発生しない。
【デメリット】
・複雑な形状や溝の中、穴の中など光の当たらない箇所は掃除が難しい。
・専門知識が必要。
・保護メガネ、保護服を着用し、目や肌に直接触れないようにする必要がある。
・適切な換気や局所排気の設置が必要。
プラズマ洗浄
特長
高密度のプラズマを照射することで金属や樹脂表面に付着した油やほこりといった汚染物を二酸化炭素等に変化させ分解除去させる掃除方法です。
【メリット】
・ドライ掃除のため乾燥不要。
・洗浄液を使わない。
・金属、プラスチック、ガラス、セラミックなど多数の素材に対応。
・廃棄物がほぼ発生しない。
【デメリット】
・有害ガスの処理設備環境を整える必要がある。
・プラズマ処理によって炭化した残留物が表面に付着したままになることがある。
・装置が高価。
・洗浄ムラが発生することがある。







クリピカエースについて、もっと知りたくなりました♪